「施術は合う合わないがある」というのは、お客様からもセラピストからもよく聞く言葉です。
これはどういう意味でしょうか。自分がお客さまの立場なら、どういった気持ちでこの言葉を言うでしょうか。
今回は、リラクゼーションサロンでよく耳にする「施術が合わない」について、お伝えしたいと思います。
- お客さまが言う「施術が合わない」は、気持ちよくなかった
- セラピストが言う「施術が合わない」は、相性がよくなかった
- 施術が合わないと言われたら、どう受け止めたらいいのか
- 一度「施術が合わない」と言われたら、その方は二度と施術できない
- 「施術が合わない」は、技術だけじゃない場合もある
- 「施術が合わない」と言ってこないお客さまがほとんど
- さいごに
お客さまが言う「施術が合わない」は、気持ちよくなかった
はっきり言います。お客さまが言う施術が合わないとは、「気持ち良くなかったし、損した」という意味です。異論はあるかもしれませんが、これが事実です。
お客さまは、お金を払っているのに結果的に満足できなかったんです。その場で伝えてくるお客さまもいらっしゃいますし、後日別のセラピストに伝えてくるパターンもあります。
お客さまはそれを伝えてどうしたいのか。「このサロンには来るけど、あの子を外してほしい」ということですよね。またサロンにご来店いただけるだけでも、本当にありがたいことです。
セラピストが言う「施術が合わない」は、相性がよくなかった
逆に、セラピストが言うことも残念ながらあります。もちろんお客さまには言いませんが、「なんか合わない。やりづらい」と。
「なんか合わない」って、いやいや恋人じゃないんだからって心の中では思いますが、本人は本気で言っています。
わたしはサロンでは叱れないタイプなので、このブログではっきり言います。これを言うセラピストは逃げているだけです。
相性が良くないのではなく、そのセラピストがお客さまに合わせられるスキルがなかった、というだけのことです。
鋭い刺激が苦手なお客さまがいて、そのセラピストの指が細い場合、それでも合わせるしかないですよね?方法を変えて、そのお客さまに満足していただけるように工夫をし、接客するしかないんです。
施術が合わないと言われたら、どう受け止めたらいいのか
まずは自分の技術と接客すべてが足りていなかった、と認めること。
どれだけ他のお客さまにご指名をいただいていても、そのお客さまを満足させることができなかったんです。謙虚に受け止めて、他のお客さまに同じ思いをされないように頑張るしかありません。
はっきり言うと、合わせることができないのはそのセラピストの技術不足であり、練習不足であり、勉強不足です。
すぐに先輩に「どうやったらいいか分からないです!」と相談し、そのお客さま向けの施術ができるようにアドバイスをもらいながら練習します。そうやって、みんな色んなパターンのお客さまに対応できるようになってくんです。誰でも通る道。
それに目を向けないで、「あのタイプの身体は苦手だから」と似たようなお客さまの接客に入らないなんて、言語道断です。
セラピストがお客さまを選ぶなんて絶対にしてはいけませんし、結果的にお客さまに選ばれなくなる原因になります。
逃げないで、自分の技術不足に向き合ってください。そうすれば、将来の新しいお客さまがどんどん増えていきます。
一度「施術が合わない」と言われたら、その方は二度と施術できない
わたしがお客さまなら、そのセラピストにはもう施術されたくありません。
それは「だって気持ちよくなかったし」という単純なものではなく、施術が合わないとセラピストに伝えること自体が、お客さまからするとすごくストレスだったはずです。
心身ともにリラックスするために来ているサロンで、すごくストレスのかかることを伝えたんです。もしかしたら、そのセラピストさんはめちゃくちゃ練習して上手くなっているかもしれません。でも、そんなことを考えること自体、リラックスとはほど遠いこと。
リラクゼーションサロンによっては、一度言われても接客するところもあるかもしれません。人員の関係もあるでしょうし。
ですが基本的には、一度合わないと言われた方には二度と接客することはできない、と思っておいた方がいいでしょう。それがお客さまのためだと、わたしは思います。
「施術が合わない」は、技術だけじゃない場合もある
技術が合わなくて言われる場合が多いですが、セラピストの個性が強すぎて「あの子を外してほしい」という意味で伝えてくる場合もあります。
たとえば静かに眠るようにリラックスされたいお客さまなのに、セラピストがべらべらと空気を読まずにしゃべりかけたとしたら…いやですよね。静かな時間と心地いい施術にお金を払っているんですから。
「施術が合わない」と言ってこないお客さまがほとんど
言ってくれるお客さまの方がかなり少ないです。言わずに消えていくお客さまが8割くらいではないでしょうか。
でも中には、言わないけれど通ってくれる、神様のようなお客さまもいます。
その方には、自分で気づかないといけません。慣れてくるとだいたい分かります。まだ勉強中の身なので、わたしにもあります。
たまたまわたしが接客することになったら、挽回できるように最大限のおもてなしを心がけます。先日だめだったところを自分なりに考えて、精一杯接客します。
そうすると、たいてい満足して帰っていかれます。でもこれにも経験が必要なのかもしれませんね。続けていれば、誰にでもできるようになります。
さいごに
セラピストは常に勉強です。一気にできるようになることはできませんが、大きな出来事があったときは、大きく伸びるチャンスです。今までの経験で本当にそう思います。
一つ一つ着実に、素敵なセラピストになりましょうね。