セラピストとして働いている以上、周りの成績が気になるところ。ですがセラピスト業はある意味職人なんです。
「手に職のある仕事=職人」である以上、セラピストは自分自身との戦いである部分も大きい。でもどうやったら自分自身を高めていくことができるのか。
今回は、セラピストとしての成長の仕方と考え方、をお伝えします。
昨日より少しだけ負荷をかけ続けるセラピストは成長する
昨日より少しだけ負荷をかけるとは、例えばこんな感じです。
・昨日は15分延長することができたから、今日は20分を目標にしてみよう
・昨日は会話が盛り上がったのは1人だったから、今日は2人目標にしよう
・昨日はあそこを掃除したから、今日は商材を補充しよう
毎日同じ目標じゃなくてもいい。昨日は延長、今日は会話、といった風に、日によって気分で変えてもOKなので、何でもいいから昨日の自分よりは上に行く努力をすることが大切なんです。
今この瞬間のちょっとだけの負荷が、長い目で見ると大きな成長へとつながっています。「ああ、このお客様とはあんまり相性良くなさそうだな…」と思ったとしても、一言だけでも飛び切りの笑顔で話しかけてみる。こういったちょっとした負荷の連続で、セラピストは徐々に、そして大きく成長していきます。
比べるのは自分であって周りのセラピストではない
セラピストは職人である以上、周りのセラピストと比べても意味がありません。参考にしたり教えてもらったりすることはあっても、比べることは時間の無駄です。
例えば、「ゴッホとシャガールはどっちが上か」と言っているようなもの。どっちが上でもないし下でもないし、好みによって変わるし、時代によっても変わるかもしれない。そんなことは比べようもないし、比べることでもありません。
自分には自分の良さがあり、周りのセラピストには周りのセラピストの良さがあります。だから、「あのセラピストは指名数50人もいるけど、わたしは10人…」などと落ち込むことなどありません。そんな暇があるなら、「昨日より延長5分長く取れた!やったー!」「昨日は指名0人だったけど、今日は1人指名された!やったー!」と喜んでください。
セラピストは通常の会社員ではなく、職人なんだということをお忘れなく。
できれば自分の得意分野で負荷をかけていこう
まじめなセラピストほど、自分の不得意分野を克服しようと躍起になりがちです。「わたしは会話が苦手だから、少しでも面白く会話ができるようにならないと…」「どうしても腰の部分が苦手だから、克服しないと…」など。
苦手分野を克服したい気持ちは分かりますが、正直克服するにはかなりの時間がかかります。なかなか直せないから苦手なんですよね?
それよりは、手っ取り早く自分の得意分野で結果を出した方がいい。モチベーションを保てますし、得意分野で結果を出していたらいつの間にか苦手分野もある程度克服していた、というのもよくあることです。
自分の得意分野が分からない、というセラピストは、今まで褒められたことを思い出してください。「笑顔がいいね」と何回か言われたことがあるなら、お客様には積極的に話しかけてみる。「腰が気持ちよかった」と何度か言われたなら、腰がつらいと訴えるお客様に積極的に延長をかけてみる。
だいたい自分で考えるよりも、人から言われたことの方が当たっています。自分を信用しないで他人の意見を受け入れて、どんどん自分の強みの幅を広げてみる。そして少しだけ負荷をかけて、磨きをかけてみてください。一年後には別人のセラピストになっていますよ!