今回はセラピストとは関係のない記事です。
どうしても書き残しておきたかったので、読みたくない人はスルーしてください。
父からの2通のメール
昨日の夜、父からメールが連続で2通届きました。
「ちょっと酔ってます。
お父さんは常にあなたの味方です。
分かってるとは思うけど…」
「困ったことがあったら、
いつ何時でも連絡ください。
酔ってるので、
このくらいにしときます(^ ^)」
受け取ったのは、仕事が終わり家に帰っている途中でした。
幼少期のわたしと父との関係性
わたしの父は不器用な人で、愛情表現を全くしない人でした。
小さい頃は、冷たい父親だなとずっと思っていた。
友達のお父さんがうらやましかったし、「なんでうちはこんな毒親なんだろう」と思っていた。
短気ですぐ不機嫌になる
わたしに当たる(暴力はなし)
仕事は順調かもしれないけど、遊んでもらった記憶はない
無関心とはこのことか。
早く家を出たい。
高校を卒業し、ようやく家を出ることができた。
それからは毎日がバラ色でした。
親がいない毎日。
よく一人暮らしをすると「ご飯を作ってくれるのがありがたいことが分かる」とか言われていますが、全くそんな風には感じなかった。
「実家には帰りたくない」とずっと思っていたので、1年に1、2回お愛想で帰る程度で、帰っている時もずっとわたしは不機嫌でした。
必ず駅まで迎えに来てくれる。
一応お布団は出してくれている。
一緒にご飯を食べる。
帰りも駅まで送ってくれる。
往復の交通費をくれる。
お土産を買ってくれる。
これの繰り返しでした。
成人してからのわたしと父との関係性
わたしが成人した瞬間、両親は離婚。
ますます実家に帰りたくなくなったわたしは、1年に1回も帰らないこともありました。
誕生日とお正月だけくる父からのメール。
それさえもうっとうしい。
毎回聞かれる「いつ帰ってこれる?」メールもうっとうしくて、
「帰ってなにするの?」と返信していました。
そして7、8年後に父が再婚。
多少ビックリしましたが、「まあ幸せになってくれるならいいんじゃない」くらいに思っていました。
再婚してからの父の変化
父は再婚して、明らかに機嫌がよくなりました。
よく笑っているし、機嫌のいいときのしゃべり方でずっと話している。
こんなにも一緒にいる人で変わるのか?と不思議な気持ちになりましたし、もしかしたら母親が「昔の父」を作りあげていたのかと思うと、なんとも複雑な気持ちにもなる。
今までずっと毛嫌いしてきた父の本当の姿。
わたしの勘違いで、ずっと父は毒親だと思っていた。
でも昔は本当にそうだったのかもしれない。
再婚相手が変えたのかもしれない。
悪→良になったのか、良→悪にされていたのか。
どっちでもいいですが。
実家に帰ってみんなでお酒をのむ
先日お墓まいりのために実家に帰ったとき、父とわたしと再婚相手の方と3人で家ご飯をしました。
外食をすることが多かったのですが、今回はお酒を飲みたいので家で。
父がわたしの好きな食材を入れたお造りを頼んでいてくれたり、
再婚相手の方が卵焼きやサラダ、お肉を焼いたのやらを作ってくれたり、
父がお酒を作ってくれたり、
わたしがそのテーブルの写メを撮ったり。
正直かなり酔っ払いました。
実家で酔ったのは初めてかな。
父も嬉しそうでした。
きっとわたしも楽しそうだったと思います。
実際楽しかった。
しっかりお墓まいりもできましたし、実家でこんなすがすがしい気持ちになったのは初めてで、すごく癒されました。
娘と父との関係性
あのメールが届いたのは、こちらに戻ってきて翌日の夜。
仕事終わりで帰っている途中で読み、号泣してしまいました。
玄関まで我慢できなかった。
昔からつかずはなれずの関係性だったので、急にこんなメールをもらっても心が追いつかない。
ですが、今までの幼少期からのわだかまりが、雪解け水のようにドーーーーッと溶けていくのを肌で感じました。
あの感覚は、本当に忘れられません。
しばらく玄関から動けなかった。
すさまじい言葉の威力。
わたしにとって、強烈な癒やしでした。
「人は行動をみろ」と言われるけれど、言葉の方が10000倍伝わることってあるんですね。
これからも帰省したときは、一緒に飲みたいと思います。