よく「好きなことをして収入を得る」とか「好きなことを仕事にしよう」とか見聞きします。それを聞くたびに違和感がある。
確かに好きなことが仕事にできたら素晴らしい。
それは認める。
でも、好きなことだけど仕事となるとイマイチ結果が出なければどうでしょうか。
現実問題きついですよね。
好きなことは趣味として楽しみ、得意なことを仕事にする
元サッカー選手の中田英寿さんが、「サッカーは得意だからしている」と淡々と言っているのを昔テレビで見ました。
それを見た瞬間「おぉー!」と。
「昔からサッカーが好きで」とか「ボールを抱いて寝るくらい好きだった」とかよくインタビューで聞きますが、「得意だったから」と淡々と言ってのける人って珍しくて、すごく印象に残っています。
そう。趣味や学校とは違い、仕事とは結果(利益)を出すことであり、生活していくための手段であることを忘れてはいけません。自分という商品を、どこが一番に求めていてどこが一番高く買ってくれるか。そして自分はどこで一番必要とされ、利益を生み出すことができるのか。
それが会社じゃなくてもいい。自営業でもフリーランスでも何でもいい。
「好きだから」とか「興味があるから」とか、そんなことはどうでもいい。利益を出してくれる人を会社は欲しいんです。
だから就職してすぐ、「こんなはずじゃなかった」とか「思っていたのと違う」とかになるんじゃないのかな?と感じています。そもそも得意なことだったら、そんな風に思わないと思う。
好きなことを仕事に!と言っている人
得意なことをやっていたら利益になった!という人。
こういう人が、「好きなことを仕事に!」と変換して言っています。
それはたまたま「好きなこと=得意なこと」だっただけで、みんながそうなる訳じゃないですし、儲けることが好きだから自分の得意分野に持ち込んで利益を出している、という人の方が圧倒的に多い。
でもこれを短縮して言うと「好きなことを仕事にする」となってしまうから、勘違いされるんですよね。
好きなこと=仕事にしない
ちなみにわたしはリラクゼーションセラピストですが、接客は全く好きではありません。施術を受けるのは大好きですが、「誰かを揉んであげるのが好きで〜」とか一切なし。
でもなぜかツボを捉えることを褒められることが多かったですし、丁寧な接客スタイルを褒められることも多く、「あ、この業界でいけそうだな」と思ったことは確かです。
リラクゼーション自体は好きなので興味はありましたが、例えば自分で本を買って勉強して誰かにやってあげたりとか、アロマの勉強をしたりとかは一切なかったので、好きと言うには程遠い。ですが、居心地よく楽しく働いているのは、ある程度得意なことだからだと思っています。
好きなことを仕事にするのではなくて、得意なことを仕事にする。では自分が得意なことは何なのか。そんなことは色々経験しないと分からないことなので、しっくり来なければガンガン転職すればいいと思います!
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