セラピストの確定申告のやり方の続きです。
前回までに必要書類は準備して、何も見ずに書けるところは記入して、「収入金額」と「社会保険料」「生命保険料」の記入が終わっているはずなので、今回は「経費」を記入していきます。
セラピストが経費計上できるものとは
個人事業主だからといって、レシートがあれば何でもかんでも経費にできる訳ではありません。
もう少し具体的に言うと、「リラクゼーションサロンで働く上でかかる費用」はすべて経費になりますが、「セラピスト個人にかかる費用」は経費にはなりません。
セラピストの経費はだいたいこんな感じ
1月1日〜12月31日までのレシートを、月別と種類別に仕分けして記帳します。
美容院(雑費)→サロンから指定された髪型や髪色にする必要がある場合や、身だしなみを整える必要があるとき
化粧品(雑費)→サロンからメイクをする指定がある場合
脱毛(雑費)→お客さまを傷つけてしまったり、不快に思う可能性がある部位の脱毛
リラクゼーション代(雑費)→メモを取ったり勉強のために行った場合
雑誌や本(新聞図書費)→セラピストの知識向上のための本
セミナー代金(研修費)→セラピストの知識向上のためのセミナー参加費
ジムの料金(研修費や福利厚生費)→パーソナルでストレッチ方法など教えてもらっていたり、筋肉の仕組みを教えてもらっている場合など
サプリメント(福利厚生費)→体型維持やセラピスト業をする上で必要なもの
普段着以外の洋服(福利厚生費)→制服や研修にのみ使う洋服
サロンの同僚との食事会(接待交際費)→セラピスト業務を円滑にするための食事
電車やバス代(旅費交通費)→サロンや研修会場に行くための旅費
携帯代(通信費)→サロン内部の業務連絡に関わる通信代金で、一部経費計上
インターネットプロバイダー料金(通信費)→サロン内部の業務連絡に関わる通信代金で、一部経費計上
あと、セラピスト業務で使う細々としたもの(メモやペン、ハンドクリームやマウスウォッシュなど)は、消耗品費に入れます。
また、「研修費」や「新聞図書費」などは印刷されていないので、勘定科目を自分で書き足します。
セラピストが経費計上できないもの
所得税、住民税、交通違反の罰金などは、セラピスト個人にかかる費用のため経費にはなりませんし、健康診断(人間ドック)も同じ理由で経費にはできません。
また、サロンで働く上で必要な引越費用は経費になりますが、家賃は経費にはできません。
簡単にいうと、誰かに「この経費って?」と聞かれたときに、自信を持って「セラピスト業を行う上で、これが必要だったからです」と言えるものかどうか、ということです。「うーん…微妙…」となるものは、ほとんどの場合経費として認められませんので気をつけてください。
売上から経費を差し引いて所得金額を記入する
必要な経費をすべて記入し終わったら、まずは経費の合計金額を記入します。
そしてすでに収入金額は記入しているはずなので、「収入金額」ー「経費計」=「差引金額」が出ますので、記入してください。
白色の場合は差引金額がそのまま所得金額になり、青色の場合は複式記帳(※)をしていたら65万円の控除を受けることができるので、(43)には差引金額、(44)には65万円、(45)には(43)から(44)を引いた金額を記入します。
(43)の金額が65万円より少ない場合は、(44)には(43)と同じ金額を記入して、(45)の所得金額は0と記入します。
記帳には「単式記帳」と「複式記帳」の2種類があります。
「単式記帳」
このタオルを買うために1,000円支払った
2018.05.10 消耗品費 1,000円(タオル)
「複式記帳」
タオルを買って消耗品費が1,000円増えて、現金が1,000円減った
2018.05.10 消耗品費 1,000円 現金1,000円(タオル)
たったこれだけの違いで65万円も控除できるかどうかが決まりますので、もちろん複式記帳をおススメしますが、もしよく分からなければ会計ソフトを使うのもアリだと思います。ちなみに単式記帳の場合の控除は10万円です。
次回は、今回計算した所得金額を「確定申告書」に記入していきます。