お客さまはなぜ接骨院でもなく、病院でもなく、リラクゼーションサロンに通ってくれるのでしょうか。
自分がお客さまの立場にたてば分かることかもしれませんが、お客さま自身なぜ通っているのか自己分析できている人は少ないかもしれません。
今回は、お客さまがリラクゼーションサロンに通う理由、をお伝えします。
- お客さまは身も心も気持ちよくなるためにリラクゼーションサロンに通う
- セラピストに必要なのは身体を気持ちよくさせる技術
- セラピストに必要なのは精神的に気持ちよくさせる接客
- セラピストがやってしまいがちな勘違い
お客さまは身も心も気持ちよくなるためにリラクゼーションサロンに通う
リラクゼーションサロンに通うお客さまが求めているものは、身も心も両方気持ちよくなりたいんです。そう、とっても難易度が高い。
お客さまは、治療がしたいなら病院や接骨院にいきます。痛みがあって腫れていたり、赤みがあって熱を持ってたりするときは、リラクゼーションサロンには来ません。
また、身体だけ気持ちよくなればいいのなら、ワンコインのマッサージチェアに座りますし、ストレッチポールなどを買うかもしれない。ルルドとかのマッサージ機もありますよね。
そして心だけ気持ちよくなれればいいのなら、友人や恋人と会えばいいですし、病んでいるならカウンセリングにいくかもしれない。本を読んだりカラオケに行ったり、映画をみることも精神的にスカッとしますよね。
でもそれじゃ足りないんです。治療でもない、身体だけでもない、心だけでもない。身も心も両方すっきり癒されたいんです。はい、わがままです。
ということは、セラピストは身体と心を気持ちよくさることができれば最高、ということになります。
セラピストに必要なのは身体を気持ちよくさせる技術
まず技術ですが、これは勉強と練習を繰り返すことが前提です。
練習台になってもらって練習するもよし、自分が練習台になって受けてみるのもよし。誰かの施術を受けにいくものいいですし、どうやっているか話を聞くだけでもいい。
また、お客さまのニーズをしっかり聞き出すことも重要です。わたしが施術を受けにいって「意外とできないセラピストが多いんだな」と思うのがこれ。
「ここをしっかりやって欲しい」と伝えているのですが、どう考えても重点的にされている気がしないセラピストっていませんか?肩甲骨のここが…あぁ…不完全燃焼、というパターン。
せっかく技術がうまくても、お客さまのニーズが汲み取れていないと「あー気持ちよかった!」とはなりません。
セラピストに必要なのは精神的に気持ちよくさせる接客
精神的に気持ちよくなるとは、
・笑顔で挨拶された
・名前を呼んでくれた
・共感された
・話を聞いてくれた
・褒めてもらえた
・肯定してくれた
・気を遣ってくれた
このようにお客さまが感じれば、精神的に気持ちよくなっています。もちろんこの他にもたくさんありますよね。
逆に精神的に気分が悪くなるのは、
・ムスッとされた
・否定された
・話を聞いてくれず自分の話ばっかりされた
・伝えたのにやってくれなかった
などです。もっと無限にあります。
どうやったらお客さまの気分が良くなるか。どうしたら気持ちよくなってもらえるのか。分からなければ、自分がうれしかった時のことを思い出してみるといいです。
セラピストがやってしまいがちな勘違い
あるなるなのが、「肩がつらいと言っていたけど腰の方が硬かったので、腰を重点的にしました」です。
お客さまは、肩を重点的にやってほしいからリラクゼーションサロンに来たんです。腰じゃありません。もしするなら、肩を重点的にした後で「腰もだいぶ辛そうですが、延長なさいますか?」などと声がけをすればいい。
リラクゼーションサロンに来る目的は「身も心も気持ちよくなりたい」です。腰を重点的にやってしまうと、「肩をやってほしかったのに!」と逆にストレスを与えてしまいます。クレームにもなってしまうこともありますよね。
セラピストからすると「良かれと思って…」なのかも知れませんが、余計なお世話です。お客さまのニーズはそこではありません。
お客さまがリラクゼーションサロンに求めているものをしっかり把握していれば、クレームも減るしリピート率も上がります。試してみてくださいね。