リラクゼーションセラピストは接客力と技術力、両方が求められるのは間違いありません。片方だけでは絶対に足りないのです。
リラクゼーションサロンが心身ともにリラックスできる状態にしてあげることが目的である以上、両方求められるのは当然ですよね。でも…もしどっちが大事かと聞かれたら、答えることができますか?
今回は、セラピストの接客力と技術力がどちらか大事かを、お伝えします。
セラピストにとって技術力が一番大事
どちらも同じくらい大事であることは分かりきっていることですが、でもどちらかと言われたら技術力。なぜかは、お客様の立場で考えると分かります。
お客さまがリラクゼーションサロンに来店されるとき、どういう風に考えて来店されると思いますか?多分「肩が最近しんどい」「イライラしたし揉んでもらってリラックス(スッキリ)したい」とかじゃないでしょうか。
揉んでもらって → 楽になりたい
揉んでもらって → リラックス(スッキリ)したい
揉んでもらいながら → 会話も楽しみたい
お客さまが一番に考える来店動機が技術である以上、セラピストにとって一番大事なものは技術力です。
もっと極端な例だと、めちゃくちゃ上手いセラピストに黙って揉まれても喜ばれる場合が多いですが、めちゃくちゃ下手なセラピストが抜群の接客をしても、クレームにはならないかもしれませんが満足はしてもらえません。
中には「あのセラピストの笑顔を見るとストレスが全て吹き飛ぶんだ!」というお客さまもいらっしゃいますが、これは別枠です。
たいていのお客さまは、一番に技術力を求めて来店されていることを肝に命じておきましょう。
セラピストにとって接客力は二番目に大事
一番大事なのは技術力なのはゆずれませんが、それを生かすも殺すも接客力にかかっています。技術力は接客力によって生かされます。
たとえばヒアリング力。きちんとどこがお疲れなのかを把握して、その箇所をやってあげなければ意味がありません。身体を触っていて、「本当はここの方が硬いけどな」と思っても、です。
そしてコミュニケーション力。お客さまはリラクゼーションサロンに行けばにっこり笑って出迎えてくれると思っていますし、心地よい会話ができるかもと思っています。自分が苦手なお客さまでもやるしかありません。
せっかくいい技術をもっていても、検討違いなことをしていては満足してもらえませんし、会話も一緒に楽しみたい方は満足できないでしょう。
もしあなたがセラピストなら考えてみてください。自分を指名してくれているお客さまは、技術を気に入ってくれていて、そしてプラスαで接客を気に入ってくれている方ではないですか?
セラピストが技術力をUPさせる方法
じゃあどうやったら技術力があがるのか。それは、ひたすら誰かと練習してください。誰でもいいですが、できたら指名が多いセラピストがいいです。
技術力が高いセラピストは絶対に指名数が多いです。逆に言うと、技術力が高いセラピストで指名が少ないセラピストなんていません。どれだけ接客がいまいちでも、必ず指名数は多いはずです。厳しいですがそういうものです。
日々少ない時間でも練習していれば、「あ、これこうやってやるって教えてもらったな…」と施術中に思い出すので、お客さまにも試してみる。これの繰り返しです。
本を読んでも、自分ひとりであれこれ考えていても、絶対に上手くはなりません。誰かの身体を借りて、自分の身体を貸して、お互い練習してみてください。ストレッチと同じで毎日10分でも続けていれば、ものすごい自分の財産になっていきます。
わたしもまだまだ上手いセラピストには程遠いですが、今年は積極的に練習しようと思っています。一歩ずつ、着実に頑張りましょうね。