セラピストである程度数字を出せるようになると、「いつかは独立しよう」と考えたり、お客さまや同僚のセラピストから「独立しないの?」と聞かれたりすることも多くなります。
わたしも何度か言われたことがありますが、独立することにあまりメリットを感じません。 その理由について、今回は書いていきたいと思います。
セラピストが独立するメリットとデメリット
まずはセラピストが独立するメリットを挙げていきます。
・売上は100%自分のもの
・自由にコースを決めて好きな手技で施術できる
・働きたくないときは自由に休める
・お客さまを選べる
・一人なので人間関係で悩まない
次にセラピストが独立するデメリットを挙げていきます。
・経営や営業は全て自分
・開業の手続き
・何が起きてもすべて責任は自分
・お客さまの層が決まってくる
・家賃が発生
・商材やタオル類、雑貨や消耗品も全て自分で購入
・技術習得は全て外部
・オープン時にまとまった資金が必要
・軌道にのるまでのメンタル
もっとたくさんあるかもしれませんが、思いつくのはこんな感じ。これらをめちゃくちゃ簡単にいうと、
「独立して自由は得られるけど、お金とかめんどくさい系のことも全て自分」
ということです。
業務委託契約セラピストのメリットとデメリット
次に業務委託契約セラピストのメリットを挙げていきます。
・技術と接客に集中できる
・色んなお客さまを担当できる
・勉強する機会が多い
・ルールを守っていれば会社がある程度責任を取ってくれる
・チェーン店なら最悪異動できる
次に業務委託契約セラピストのデメリットを挙げていきます。
・売上の半分くらいしか入らない
・サロンのルールに従わなければいけない
・人間関係が大変
独立セラピスト同様もっと色々あるとは思いますが、思いつくのはこんな感じ。これらをめちゃくちゃ簡単にいうと、
「サロン側がめんどくさい系はやってくれるかわりに、ルールに従う必要あり」
ということです。
業務委託契約セラピストの最大のメリットとは
それはズバリ「技術と接客に集中できる」ことだと思っています。
わたしは正直、全て自由な状態よりは「ある程度ルールがある」方が居心地よく感じる性格ですし、器用なタイプでもないので、あれやこれやと色々同時進行するのって本当に苦手なんです。
サロン側がいろいろ面倒な手続きなどをしてくれるのはとってもありがたいし、新店のオープン作業なんてわたしは絶対やりたくない。
それよりは技術と接客のことばっかり考えて、たまにお店全体のことも考えて、新人セラピストと一緒に数字を追ったり、お掃除したり…とかで充分満たされます。
わたしにとって面倒なことを、契約を結んでいる会社がやってくれている現状は、本当にありがたいとしか思えません。さらに!悩んでいたら相談できるセラピストも周りにいますし、教育機関がしっかりしているサロンなら教えてもらうことも可能。最高!
そして人間関係ですが、確かに女性の職場なので大変なこともありますが、楽しいことも多いですし、何より独立セラピストのように一日中一人でいる方が苦痛です。
このように、いろいろな意味で施術と接客に集中できる環境が手に入るのは、業務委託契約セラピストの最大のメリットだと思っています。