まったく練習しないセラピストっていますよね。「絶対に練習したくない!」と思っているというよりは、「うーん練習…また今度でいっか」という、楽なほうに流されているセラピストがほとんどです。
リラクゼーションサロンの技術レベルを上げるには、練習は欠かせません。サロン全体の技術レベルを上げるためにも、時間があるときに声を掛け合って練習するのが理想的ですよね。
今回は、練習しないセラピストを練習させる方法を、お伝えします。
練習しないセラピストに練習台になってもらう
練習しないセラピストは、自分が施術をするのはハードルが高いけれど、施術を受けるのはそんなにハードルは高くありません。寝てるだけですからね。それを利用します。
「練習台になってくれない?」と声をかけて、新人セラピストの練習台になってもらってもいいですし、自分が施術をしてあげてもいい。こうやって、練習しないセラピストを練習の場に連れてきます。
セラピストは完全歩合制で働いている方も多く、練習時間はお金になりませんから「無駄なエネルギーを使いたくない」と心の奥で考えているセラピストもいます。ですが、施術を受けるだけならエネルギーは使っていませんしね。
練習しないセラピストに感想を言ってもらう
ただ練習台になってもらうのではなく、きちんと感想とアドバイスを言ってもらいます。
練習台になってもらっているセラピストが後輩の場合、感想やアドバイスが言いにくいかもしれませんので「どっちのやり方が好き?」などと、答えやすい聞き方をしてあげましょう。
また、練習台になっているセラピストが「ここはもっとこうやった方がいいよ」などとアドバイスしてくれたら、あと一押しです!
練習しないセラピストに施術してほしいと提案する
もしアドバイスしてくれたら、「やってみてくれない?」と提案してみましょう。一度自分が施術してもらっているので、すんなりやってくれると思います。
また、感想やアドバイスをそんなにしてくれなくても、「一回○○さんの肩の施術を受けてみたいと思ってた!」などと誘って、施術してもらうように提案してみましょう。
心理学で「返報性の法則」というのがあります。これは、人は他人から何かしらの施しを受けたときにお返しをしなければならないと思う、ことです。ギブアンドテイクであり、テイクアンドギブですね。
実際には練習台なので、施しを受けたことにはなっていないのですが、セラピストは施術してあげることの重みは一番よくわかっています。だってそれでお客さまからお金をいただいているんですからね。
まとめ
わたしは毎回この方法で、練習しないセラピストを練習させるようにしています。
ですがこれ、実は自分が一番得をするんです。最初に声をかけて施術をしてあげた方が、みんな嬉しいですし好感を持たれます。また、当たり前ですが練習できるので、アドバイスももらえて早く上手くなります。
結果的にサロン全体の技術レベルもアップし、自分の技術レベルもアップ。そして、みんなに喜んでもらえて好感をもたれる。サロンにとっても自分にとっても、良いことしかありませんよね!
心理学の返報性の法則を使ってみんながハッピーになれる方法、ぜひ試してみてくださいね。